この季節、家の周りでは沢山のハルジオンが目につきます。
ハルジオンとヒメジオン、
どちらがどちらなのか全然区別がつかなかったのですが、
調べてみるとハルジオンは蕾が下を向くらしく、
家の周りに咲いているのは殆どがハルジオンだということが分かりました。
この花を見ていると思い出す風景があります。
19歳の頃、
通っていた大学の構内、
学生が少なくなった放課後で、
誰かが流していた松任谷由実のニューアルバム。
構内の広場に響き渡っていました。
その時、アルバムの中の一曲
その可愛らしい曲名のイメージとは違って、
少し哀愁の漂う、
それでいて不思議な感覚のする内容の詩と曲。
当時の私は自分の才能と将来に対して不安を感じていて、
同時に実家の両親のことでも悩んでいました。
前も後ろも右も左も、
自分の進む道を見出せず、
反面、周りの全てがキラキラして見えていたのです。
その曲のタイトルと哀愁漂う詩曲とのギャップが、
悩める当時の自分の心境とリンクしていました。
心の奥まで染み渡っていくようで、
ずっと石段に腰掛けて聴いていたのを思い出します。
若い頃、
きっとどんな人にも
ブルーな思い出はあるはず。。。
もしもアレからいろんな経験を重ねてきた
今の自分が声をかけれるとしたら、
どんな言葉をかけてあげれるのでしょうか?
例えどんなに優しい言葉をかけたとしても、
その頃の自分の前では風にかき消されてしまうのかも知れません。
なす術を知らなかった頃だからこそ。
でも一つだけ声を掛けれるとすれば、
夢を諦めなくていいよ。。。ということでしょうか?
いくつになっても
自分が始めたいと思えば遅くはないし
前を向いて一歩ずつ進んでいきたい時がその時だよ。。。と
自分にとって本当に大事だと思えるものがあれば
きっといつか、そのタイミングは来るはず
そういえばハルジオンは
蕾の時には下を向いているのですが、
花が咲く頃になると上を向くそうです。。。
今日も最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。